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さくらのレンタルサーバとエックスサーバーのページ表示速度比較【約3秒早くなった】

2020年11月22日

サイトのスピードチェックをしているパソコン画面
・エックスサーバーにするとどれくらい早くなるの?
・さくらのレンタルサーバとエックスサーバーの比較が知りたい
・どこのレンタルサーバーと契約するか迷っている

このような悩みを解決する記事をご用意しました。この記事を読むことでエックスサーバーがどれくらい早いのか、ページの表示速度の重要さがわかります。

最近、諸事情によりさくらのレンタルサーバからエックスサーバーへと引っ越しをしたら、ページ表示が爆速になって一瞬で開くようになりました。

これまで10年ほどさくらのレンタルサーバを使用していましたが、ページの表示速度が遅いとそれほど感じたことはなかったんですよね。ただWordPressの管理画面は「遅いな〜」と感じていましたが。

そこで今回、さくらのレンタルサーバとエックスサーバーでどれくらいサイト表示速度が変わるのか測定しましたので結果をご紹介します。

※測定速度の結果は2020年11月時点のものとなります。

さくらのレンタルサーバとエックスサーバーのページ表示速度の測定方法

ページスピードをチェックするパソコン画面

さくらのレンタルサーバのスタンダードプランエックスサーバーのX10プランのサーバーに同じ内容のサイトを用意し、下記の3つのツールを使用してページ表示スピードを測定しました。

3つのツールでページ速度を測定

  1. Googleの『PageSpeed Insights』
  2. GTmetrix
  3. ストップウォッチ

より正確な数字を出すためにそれぞれの測定方法で3回測定し平均を出しています。

サイトの仕様

  • コーポレートサイト
  • WordPressがインストール済み
  • 使用プラグイン数:6
  • テーマ:cocoonをカスタマイズして使用
  • ページ数:14

Googleの『PageSpeed Insights』でさくらとエックスサーバーの表示速度を比較

Googleの『PageSpeed Insights』で点数が38から65にアップ

Googleの『PageSpeed Insights』では「モバイル表示とパソコン表示それぞれの点数」と「Largest Contentful Paint」「改善できる項目」について比較しています。

では早速、測定した結果はこちらになります。

モバイル点数 PC点数 モバイルLCP PC LCP
さくらのレンタルサーバ 39.3点 74.7点 9.6秒 2.1秒
エックスサーバー 64.0点 93.3点 7.2秒 1.6秒
+24.7点 +18.7点 −2.4秒 −0.5秒

サイトの点数についての比較

なんと、サーバーを変えただけでサイトの点数がモバイルで24.7点、PCで18.7点も上昇。パソコンに関しては93点と高得点になりました。

以前、別サイトで点数を上げるのに画像の圧縮率を変えたり、JSの非同期をしたり色々したことがありますが、こんなに上がるならサーバーを変えたほうが手っ取り早いですね。効果がすごいです。

LCPの数値の比較

パソコンはそれほど違いがありませんが、モバイルは-2.5秒早くなっています。現在はモバイルの表示が基準になりますのでSEO的にもモバイルが早くなったのは嬉しいです。

LCP(Largest Contentful Paint)とは

最大コンテンツの描画は、最も大きなテキストまたは画像が描画されるまでにかかった時間です。

改善できる項目の比較

さくらのレンタルサーバでは改善できる項目に「最初のサーバー応答時間を早くしてください」がありましたが、エックスサーバーではなくなりました。

さくらのレンタルサーバの改善できる項目
pageSpeed Insightsでさくらのレンタルサーバの改善できる項目

エックスサーバーの改善できる項目
pageSpeed Insightsでエックスサーバーの改善できる項目

他にもさくらのレンタルサーバでは7項目ありましたが、エックスサーバーでは3項目に減っています。

『GTmetrix』でさくらとエックスサーバーの表示速度を比較

GTmetrixのトップページ

画像出典:GTmetrix

『GTmetrix』ではパソコン表示での結果となります。LCPの結果だけで表に余裕があるため3回の測定結果をご紹介します。

1回目 2回目 3回目 平均
さくらのレンタルサーバ 4.8秒 5.9秒 4.9秒 5.2秒
エックスサーバー 1.5秒 1.6秒 1.5秒 1.5秒
-3.3秒 -4.3秒 -3.4秒 -3.7秒

『GTmetrix』で測定すると平均-3.7秒早くなりました。約4秒の差はかなりの違いですね。

『ストップウォッチ』でさくらとエックスサーバーの表示速度を比較

iphoneのストップウォッチ

実は今回、エックスサーバーに変えたことで表示スピードが爆速になったと一番感じるのはWordPressの管理画面内の表示です。

管理画面内の測定は上記ツールではできないため『Chromeデベロッパーツール』で測定しようとしましたが、数回測定した時にかなりのバラツキがあり、参考にならないのでストップウォッチで測定しました。

手動なので表示されてストップウォッチを止めるまでの遅延はありますが、これが一番体感に近いと思います。

トップページ表示 WPダッシュボード表示
さくらのレンタルサーバ 1.36秒 1.12秒
エックスサーバー 0.65秒 0.64秒
-0.71秒 -0.48秒

トップページの表示速度が-0.7秒なので『PageSpeed Insights』で測定した時のパソコンのLCPの-0.5秒にかなり近いですね。

この規模のサイトの場合、WPの管理画面内の表示はそれほど早くなっていません。でも、管理画面内はページ移動をかなりしますので0.5秒の差でも体感的にはとても快適になっています。

別サイトでの『ストップウォッチで測定』結果

先程のサイトの0.5秒だとあまり説得力がないので、さくらのレンタルサーバで非常に遅かったサイトがエックスサーバーで劇的に早くなりましたのでそちらの測定結果もご紹介します。

別サイトの仕様はこちら。

サイトの仕様

  • 会員サイト
  • WordPressがインストール済み
  • テーマ:cocoonをカスタマイズして使用
  • 使用プラグイン数:12
  • ページ数:476

そして測定結果がこちらです。

トップページ表示 WPダッシュボード表示
さくらのレンタルサーバ 2.79秒 3.47秒
エックスサーバー 0.79秒 0.93秒
-2.00秒 -2.54秒

この規模のサイトになるとWPのダッシュボード表示で3秒以上かかっていましたが、エックスサーバーでは先程のサイトとほぼ変わらず1秒以内で表示できています。

固定ページやプラグインなどページを変えるごとに同じように3秒以上かかっていたのが、1秒以内になったのは本当に大きいです。サクサク動いてかなりの時間節約になり全くストレスが無くなりました。

サイト表示速度を上げるのはSEO的にもユーザーにも効果的

サイトの表示速度のメーター表示画面

Googleが検索結果のランキングを決める際の指標の一つに「ページの表示速度」があります。

Googleが検索結果の順位を決める際の指標は200ほどあると言われおり「ページの表示速度」がどれくらいSEOに影響するのかは公表されていないのでわかりませんが、モバイルファーストインデックスへ移行されたことから、よりページの表示スピードは重要となっていると個人的には考えています。

モバイルファーストインデックス(MFI)とは

サイトのインデックスをモバイル表示を優先してクロールし、それを基準として検索順位を決定する仕組みです。以前はパソコンの表示を基準としていましたが、2020年9月から全てのサイトがモバイルファーストインデックスへ移行されています。

また、ページ速度を早くすることでサイトへ訪れるユーザーに対しても効果的です。ページを開こうとしたらなかなか表示されずにバックボタンを押して戻った経験はありませんか?

Googleが2017年2月に発表したページの表示スピードと直帰率の関係からもわかるように、ページ速度が遅くなればなるほど直帰率が高まります。

ページの表示スピード 直帰率
1秒から3秒の場合 32%
1秒から5秒の場合 90%
1秒から6秒の場合 106%
1秒から10秒の場合 123%

参考:think with Google「Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed」

ページの表示スピードが遅いと直帰率が高くなり結果、ページビューやコンバージョンが下がってしまいます。また、Googleが直帰率をどれくらい見ているかはわかりませんが、直帰率が高いサイトは順位も上がりにくいのではないかと思います。

このことからもページの表示スピードがどれくらい大切かがわかると思います。

まとめ:全ての測定でさくらよりもエックスサーバーの表示速度が速い

エックスサーバーの画像キャプチャ

画像出典:エックスサーバー

エックスサーバーに変更したことで月額料金は当然高くなっていますが、サイトの点数が平均24.7点アップ、ページ表示速度は平均2.54秒も早くなっているので大満足です。コスパが非常にいいと思います。

ただ、さくらのレンタルサーバも遅いわけではないので、下記のような方にならおすすめです。

  • サイトを立ち上げたばかり
  • 運営サイトが少ない
  • アクセス数が少ない
  • 自分で管理しない
  • 費用を抑えたい
  • 小規模サイト

僕の場合、10年以上サイトを運営していたり、複数サイトを持っていたり、自分で管理していたりするので、ページの表示スピードが少し遅いだけで影響があります。

今回サーバーを変えたことでページの表示スピードがいかに重要かを改めて実感しました。もっと早くエックスサーバーに変えていても良かったですね。

エックスサーバーはWordPressが簡単にインストールできたり、高いセキュリティや安定性があるので初心者の方におすすめです。

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